1月26日 アニメ「善知鳥峠」上映会が開催されました

両小野中学校で日本財団「海と日本プロジェクト」の「海ノ民話の町プロジェクト」で制作されたアニメ「善知鳥峠」の贈呈式と上映会が開催されました。
松本市文書館 特別専門員 窪田雅之さんを講師にお招きした学習会、「塩の道」について、を聴講し、中学生がグループワークでこのアニメーションの今後の使い方のアイディアを柔軟な発想で考え、沢山のクリエイティブな提案がありました。
そして、「うとうくん」のオリジナル曲を披露。
アニメ監督の沼田 心之介さんの挨拶で、「中学生のアイデアに驚き感動した。オリジナル曲は吹奏楽の楽譜にしてみたい。」と語っていました。
会場に集まった人だけでなく広く観ていただきたいので、日本財団「海と日本プロジェクト」ご担当の方の了承を得てトップページで共有させていただきました。

「海ノ民話の町プロジェクト」は一般社団法人日本昔ばなし協会と、日本財団が2018年から推進。海と深く関わりを持つ日本という国の「海とのつながり」と「地域の誇り」を子どもたちに伝え、語り継ぐプロジェクトです。日本中に残された海にまつわる「民話」「伝承」を選定し、次の世代を担う子どもたちから、さらに次の世代へと伝えていくことを目的としています。これまでに40自治体に伝わる民話のべ42作品を制作。2023年度にアニメ化された、25自治体が語り継いできた民話25作品の中の一つが「善知鳥峠」です。

日本財団「海と日本プロジェクト」は、さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため推進するプロジェクト。

民話の選考基準は
知恵:先人の豊かな海の学びが包含されているもの
想像力:海の多様性と好奇心を喚起するもの
資産:地域で大切に語り継がれてきたもの
地域性:地域の海の風土や特色を表現しているもの
継承性:地域の子どもたちに語り継ぐ機運があるか

以上の基準を満たし塩尻市の民話「善知鳥峠」が選ばれました。

そこで疑問が出ます。「善知鳥峠」は標高889m。なぜ海の民話なのか?と。
善知鳥峠は分水嶺。降った雨は峠を境に北は日本海へ南は太平洋へと流れ着きます。つまり海の始まりの一部です。
そして、内陸部でありながら海を感じさせる「塩」の文字が使われている「塩尻市」の地名の由来も選考理由の一つ。日本のおよそ中心に位置する塩尻市は日本海側で作られた「北塩」と、太平洋側で作られた「南塩」の集まる場所なので、塩の尻で塩尻。
以上の理由で海に接していない「塩尻市」の「善知鳥峠」がこのプロジェクトに選考されました。

上映されたアニメはトップページで共有しておりますのでゆっくりご覧ください。

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